令和8年熊本地震に関するお見舞いと妊産婦・乳幼児への配慮について

認定NPO法人ピッコラーレ

この度の令和8年熊本地震により被災された皆さま、今なお不安な日々を過ごされている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。皆さまの安全と、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

また、このような大変な状況の中、被災された方々のために現地で支援活動や避難所運営を続けていらっしゃる皆さまに、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

災害時、とりわけ避難所や在宅避難の環境下では、妊婦の方や産後間もない方、小さなお子さんを抱えるご家庭が多くの困難に直面します。

避難所や自宅において、妊婦や産後の方々が必要とする配慮や対応について情報をまとめました。支援活動の現場等において、少しでもお役に立てていただけますと幸いです。


 

  1. 積極的な声かけと「要配慮者」としての認識
  • 積極的な確認:避難所には必ず妊娠中や産後間もない方がいるという前提で、「妊娠中の方がいないか」と声をかけることが重要です。

  • 申し出にくい心理への配慮:妊婦の方や産後で乳児を抱える方の中には、非常時だからと「特別扱いしてもらうのは申し訳ない」と考え、自分から申し出ないケースが多く見られます。また周囲に妊娠していることを伝えられないでいる場合もあります。

  • 体調急変への備え:妊娠している人や産後間もない人は、見た目に元気そうであったり、歩ける状態であっても、いつ体調が変化するか予測できません。そのため、「黄色タグ(要配慮者)」として周囲が認識し、適切に対応できる体制を整える必要があります。

    静脈血栓塞栓症のリスクは、産後6週までの人>妊娠中の人>低用量ピルを内服されている人に高く、特に産後の人は健康な人の20~35倍ともいわれています。適度に歩くこと、水分補給を心がけること、軽いストレッチも予防効果があります。

 

  1. 性暴力・犯罪被害への対策
    災害時の混乱やプライバシーの欠如に乗じた性暴力被害を防ぐため、以下の対策が推奨されています。
  • 安全なスペースの確保:就寝スペース、更衣室、授乳室、トイレなどの安全を確保し、「十分な夜間照明や防犯対策(施錠など)」を講じることが不可欠です。
  • プライバシーの保護:間仕切りを設置するなど、プライバシーが確保される環境を作ります。
  • 運営体制の見直し:男女双方が避難所運営に参加し、女性や子どもの意見を反映させる体制にすることで、死角をなくし、安全性を高めます。

 

  1. 物資の配布と環境整備
  • 女性用品の適切な配布:生理用品やマタニティ用品など、女性特有の物資を気兼ねなく受け取れるよう女性の配置をするなど配慮します。
  • 授乳・更衣環境:安心しておむつ替えや授乳、着替えができる専用のスペースを設けることが必要です。

 

  1. 相談体制の周知
  • 窓口の明示:性暴力を許さない方針を明確に示し、困りごとがあった際の相談窓口をわかりやすく掲示します。
  • 専門機関との連携:避難所内だけで解決しようとせず、外部の専門機関へ相談できるよう情報を共有します。

 

 にんしんSOS東京:全国からの妊娠にまつわる困りごとの電話・メール・チャット相談を受け付けています。  どこに相談したらよいかわからないという時は、まずはご連絡ください。https://nsost.jp  

 

参考)
男女共同参画局 災害対応力を強化する女性の視点 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/index.html?utm_source=chatgpt.com
熊本県作成 避難所における性暴力防止(ポスター・チラシ)https://www.kumamoto-archive.jp/post/58-99991jl0007q0x
避難所チェックシート (男女共同参画局)https://www.gender.go.jp/policy/saigai/fukkou/pdf/guidelene_07.pdf