産前産後の女性の死亡原因でもっとも多いのは自殺。そして、児童虐待死でもっとも多いのは生まれたその日になくなる命。これは、妊娠をだれにも相談できず、一人で抱え込み、社会から孤立したために、母子の安全が守られなかった結果だとわたしたちは考えます。妊娠を社会から孤立させないために、わたしたちは相談窓口を設置し、社会とのつながりをつくる活動を行なっています。

社会課題とにんしんSOSの役割

にんしんにまつわる全ての「困った」、「どうしよう」に寄り添い、相談者が必要とする正しい情報や利用可能な社会資源を伝え、関係機関を探し、つないでいきます。

相談・支援窓口の仕組み

さまざまな状況にある相談者に対応できるよう、医療・福祉系国家資格保有者で構成されたチームが365日体制で相談を受け、関係機関と連携し、自立に向けてサポートしています。

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認定NPO法人ピッコラーレは、にんしんSOS東京、にんしんSOS埼玉(埼玉県より受託)、にんしんSOSちば(千葉県より受託)の3つの相談窓口を運営しています。また、全国の妊娠葛藤相談窓口サポートにも取り組んでいます。

にんしんSOS東京のサイトへ
にんしんSOS埼玉のサイトへ
にんしんSOS千葉のサイトへ

相談者データ

  • 相談は全国から寄せられており、相談件数は増加中
  • 相談者の背景には、DV、虐待、貧困、不安定な就労、精神疾患など、相談者自身では解決できない社会的問題が存在していることがほとんど
  • とくに10代においては、だれにも相談できない孤立した相談者が圧倒的に多い

2018年10月調査時

相談内容と支援の事例

お腹がおっきくなってきました。多分もう手術できないと思います。
相手はわかりません。だれにも相談できない。
どうしたらいいですか。
毎日、死にたい気持ちでいます。

26歳 アルバイト 産婦人科未受診 メールでの相談

妊娠の背景や家族関係などをメールで聞き取った後、面談へ。本人の了承を得た後、地域の福祉事務所に同行しました。女性相談員につなげ、病院受診、出産。母子支援施設に入所しました。
退所後も自立に向けた支援を継続しています。

2カ月生理が来ていません。検査薬を試したほうがいいですか?
親には絶対言えません。
どうしたらいいのかもうほんとにわからないんです。

16歳 高校生 産婦人科未受診 メールでの相談

電話での相談に移行し、詳しい事情を把握の後、面談しました。検査薬を試した後、性病検査を行ないました。さらに、性暴力被害者支援団体、児童相談所、学習支援民間団体へつなぎました。

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ピッコラーレの想いを共有し、一緒に事業をすすめていくパートナーであり、毎月継続的な寄付をするマンスリーサポーターのこと

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