認定NPO法人ピッコラーレは、「誰も妊娠に気づかなかった~『にんしんSOS東京』から見えてきた孤立する妊婦をとりまく社会~」をオンラインにて開催します!

《こんな方におすすめ》

・妊娠葛藤相談窓口に寄せられる妊娠にまつわる困りごとの声や、困りごとの背景にある社会課題について知りたい方
・子どもの虐待死で最も多いのは0ヶ月0日死。0か月0日の虐待死に繋がるほどの妊婦の孤立を生み出す社会の現状について知りたい方
・妊娠を「自己責任」にしてしまう社会のまなざしを変えたいと思っている方
・ピッコラーレの活動のあゆみに関心を持ってくださっている方

 

《オンラインイベント実施の背景》

ピッコラーレが運営する「にんしんSOS東京」は、にんしんにまつわる全ての困った、どうしように寄り添う相談窓口です。2015年に窓口を開設して以来、365日年中無休で運営を継続しており、10代〜20代の若者を中心に全国から12,000人を超える相談者と、60,000件を超えるやりとりを重ねてきました。(2024年3月末現在)

令和5年度版自殺対策白書で初めて「妊娠・産後の状況別の自殺詳細」が公表されました。2022年の妊娠中と産後1年以内の妊産婦の自殺は65件。20歳代の自殺者の約3%、30歳代の自殺者の約4%が妊産婦という結果でした。

「もう死ぬしかないと思っていたけど、どうせ死ぬなら相談してからでもいいか、と思った」

「にんしんSOS東京」にも、このような声が日々届いています。「どうせ死ぬなら相談してからでも」という言葉には、「私はここにいる、ここにいる私に気づいて欲しい」というメッセージが込められているのかもしれません。

理由は様々ですが、一人で妊娠の困りごとを抱えさせられている相談者はとても多く、妊娠は妊娠当事者の「自己責任」とされ、追い詰められている現状が相談窓口を通して見えています。

今回のイベントでは、ピッコラーレが運営する妊娠葛藤相談窓口「にんしんSOS東京」に寄せられる相談者の声を分析することによって見えてきた妊娠葛藤の現実や、妊婦を「死」に追いやるほどの孤立を生み出す社会の現状についてお伝えします。

また、立教大学コミュニティ福祉学部 福祉学科 湯澤直美教授をゲストにお迎えし、対談形式で妊娠当事者が孤立してしまう社会の風潮について言及いただきます。

妊娠を「自己責任」にしてしまう社会のまなざしが変われば、ピッコラーレのビジョンである「『にんしん』をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会」の実現に近づくことができます。一人ひとりが自分に何ができるかを問いかけ考える機会になればと願っています。

 

《オンラインイベント概要》

日 時:2024年9月30日(月)20:00~21:00
参加費:無料
主 催:認定NPO法人ピッコラーレ
登壇者:松下清美(ピッコラーレ相談支援員/社会福祉士)
湯澤直美(立教大学コミュニティ福祉学部 福祉学科教授)
申 込:Peatixサイトよりお手続きください