ピッコラーレが毎年開催している研修事業「思いがけない妊娠相談事例から学ぶセミナー」。

今年度も昨年同様、研修Aはオンライン開催、研修Bはオンラインと現地会場の2日間、合わせて3日間で延べ20時間近くに及ぶ研修を行いました。昨年よりも開催時期を早め、9月17日に研修A、10月1日と10月16日に研修Bを開催しました。

研修Aはオンラインでの開催ということもあり、全国各地から89名の方にご参加いただきました!研修Bもコロナ禍の現地開催となりましたが、43名の方にご参加いただき、研修AB併せて延べ132名の方にご参加いただきました。

研修A 妊娠葛藤相談の基本+外部講師の講義が充実!
昨年開催した外部講師による講義が大変好評だったため、今年もアフターピルのOTC化や若者の性について積極的に発言なさっているNPO法人ピルコンの染矢明日香さん、そして、著書「海をあげる」(本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞を受賞)などで沖縄の若年女性が抱える社会課題を可視化し続け、「おにわ」という居場所も運営されている琉球大学の上間陽子さんの2名を新規にお願いしました。
また、ピッコラーレからも、妊娠葛藤相談をめぐる現状について副代表の土屋が、居場所ぴさらについて代表の中島がそれぞれ話させていただきました。

参加者からは、「講師の皆様全員が当事者の声をじっくりと安心と安全に配慮して聴いてきた経験が良くわかるお話でした」「10代〜20代の若年妊娠について、現状と課題が豊富な実例からよくわかりました」「調査データと実体験に基づいたお話から、若い女性たちが抱える現状を知ることが出来ました」「どのスピーカーさんも、その方にしかできない貴重なお話を伺えました。やはり最前線で支援に当たる方々の言葉には説得力があります。もっと聴きたいと思う内容ばかりでした」などの感想をいただき、大変満足度の高い研修となりました。
また、研修の内容はとてもボリュームが多かったものの、「盛り沢山の内容でしたが、テキストがしっかりしているので復習ができてよかった」というご意見もいただきました。長時間の講義にも関わらず、「もっとお話を聞きたかった」という声も多く、皆さまの関心の高さが伺える1日となりました。

研修B 現地会場ではグループワークから交流会まで実施!
研修Bは1日目をオンライン、2日目を現地会場で実施しました。今年度の現地会場は、株式会社サンシャインシティ様のご協力により、サンシャインシティ「共創空間」にて実施しました。コロナウイルスの感染状況を考慮しながら、現地会場でも研修を実施できたことで、参加者の方からは「オンラインと対面、双方のメリットを活かして学べた」といううれしいご意見もいただきました。
1日目は、医療編と社会福祉編の基本的な知識と、相談支援における基本姿勢を学び、2日目は、現地開催ならではのグループワークを多く取り入れ、相談支援の実技やケースを扱った実践的な内容。

参加者からは、「事例をまじえながら話してくださって、とてもわかりやすかったです。グループ研修も、自分自身がどんな考え方をするのかを見つめ直すのにとてもよく勉強になりました。」「グループワークが豊富でいろいろな人の意見を聞きながら学ぶことができました。」という感想をいただきました。

また、昨年も好評だった法的な問題について、弁護士の馬場望さんに引き続きお話いただきましたが、参加者アンケートでも、全員が「とても学べた」「有意義だった」という評価になっており、参加したピッコラーレ相談支援員も、あらためて学び直すことができたと、その意義を語ってくれました。

その他、アンケートでは、「学生さんには受講料が高いようで、学割とかあればいいのかなと思いました」「内容的には素晴らしかったが、長丁場で体力的に厳しかった」等のご意見をいただきました。研修費用や時間については、来年度に向けて検討していきたいと思います。

この研修は、ピッコラーレの相談支援員養成プログラムでもあり、研修終了後には、続々と相談支援員のエントリーがありました。面談等を経て、現在6名の新相談支援員がシステム研修を終えたところです。今後OJTを開始して、春からは相談支援員として独り立ちの予定でがんばっています。

来年度も、参加者の皆さまからいただいた貴重なご意見を踏まえて、さらに充実した研修を開催したいと考えています。開催情報はSNSやHP等でもお知らせいたしますので、ぜひチェックしていただけるとうれしいです!

※本研修は、「タケダ・女性のライフサポート助成プログラム」助成対象事業です。
※今回、会場は株式会社サンシャインシティ様のご協力により、サンシャインシティ「共創空間」にて実施しました。